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あるところに、1人の女が居た。

彼女は、今までの人生の中で『幸せ』だと実感した記憶が無かった・・・


これから、どの様に歩んで行こうか

そして、どの様に生きて行こうか模索していた。



ある日の昼下がり

彼女は、とある大きな公園を訪れた

それは、これから生きていく術を模索する目的では無かった



気が付けば彼女は、その大きな公園にある、とある池の畔に来ていた。

そこは、とても静寂な場所だった



彼女は、今までの自分の過ごしてきた人生を振り返った。



彼女『・・・・・』



どれだけ思い出しても、それはとても喜ばしい人生ではなかった・・・



彼女『わたし、何やってんだろう・・・』




気が付いたら、目から涙が溢れていた。


彼女は、それまでに沢山の恋愛をしてきた。

しかしそれは、どれも成就する事の無い『不毛の恋愛』ばかりだった・・・



『不毛の恋愛』・・・

それは、叶う事の無い・・・そして、成就する事の無い恋愛



彼女は、どれも結局最後には、捨てられた。

そんな事を繰り返す事で、彼女の心はボロボロになって行った・・・



彼女『とても静かな場所・・・』



このまま眠りについたら、もう永久に目覚めなければ良いのに

そんな感情でイッパイだった。




そこは、とても静寂な池の畔・・・

気が付けば、彼女は眠りについていた







???『・・・起きて』

彼女『・・・・?』

???『こんなところで寝てたら、風邪引くよ!』

彼女『・・・?』



彼女は、その呼び掛ける声で、目を覚ました。

そこには、1人の男が居た



彼『こんなところで寝てたら、本当に風邪引くから!』

彼女『・・・・・』

彼『なんでこんなところで寝てたの?』

彼女『・・・人生を終わらせる場所を探していたら、ここにたどり着いただけ・・・』

彼『・・・・・』

彼女『ここがあまりにも静寂だったから、そのまま眠ってしまっただけ・・・』

彼『・・・・・』

彼女『わたしなんか、起こさなくても良かったのに・・・このままずっと、目覚めなければ良かったのに・・・』

彼『そんな事、言うべきでは無いと思うよ!』

彼女『気休めはやめて!』

彼『気休めって・・・』

彼女『あなたに、わたしの何がわかるって言うの?』

彼『・・・・・』

彼女『人を好きになって、本気で好きになって・・・都合よく利用された挙げ句、結局最後には捨てられてきた・・・』

彼『・・・・・』

彼女『・・・・・』



しばらく、2人の間に沈黙の時が流れた

そして、沈黙を破ったのは、彼の方だった・・・




彼『過去にね、俺も本気で好きになった人が居た』

彼女『・・・・・』

彼『でも、彼女には旦那も子供も居た・・・』

彼女『・・・・・』

彼『成就する事の無い恋愛だった・・・』

彼女『・・・・・』

彼『それでも、彼女の事を本気で愛した』

彼女『・・・・・・』

彼『結局最後には、捨てられた』

彼女『・・・・・』

彼『なにもかもが嫌になって・・・今のキミみたに、本気で永遠に目覚めなければ良いと思った事もあった』

彼女『・・・・・』

彼『でも、俺は生きているよ』

彼女『・・・・ごめんなさい・・・』

彼『謝らなくても良いよ。キミは何も悪く無いんだから』

彼女『・・・・・』

彼『でも・・・』

彼女『・・・・?』

彼『自暴自棄になるのだけは、やめてほしい!』

彼女『・・・・・』

彼『今は、とても辛いかもしれない・・・なにもかもが嫌になってしまってるのかもしれない・・・』

彼女『・・・・・』

彼『生きている事が、とても辛いかもしれない・・・』

彼女『・・・・・』

彼『でも、生きていれば、辛い事ばかりでは無いと思う』

彼女『・・・・・』

彼『今までは、恋愛を履き違えていた・・・間違えていただけ・・・』

彼女『・・・・・』

彼『でも、その間違いは、決して無駄ではないよ・・・これからの人生の糧に、必ずプラスになって行くと思うから・・・』

彼女『・・・・・』

彼『過去の失敗は、未来の成功に繋がる様に、過去の恋愛は、未来の幸せに繋げる事が出来ると言う事も、知っていて欲しい!』

彼女『・・・・うん。』

彼『大切なのは、今までではなく、これからなんだから』

彼女『うん・・・ありがとう。』

彼『それにしても、ここは静かだね』

彼女『そうだね。何だかとても落ち着く場所・・・』

彼『ちょっとお気に入りの場所になったかも♪』

彼女『わたしは、凄くお気に入りの場所になったかも♪』

彼『・・・クスッ』

彼女『・・・クスッ』




その日から、2人はこの池の畔で会う様になった。

それは、お互い『過去』を振り返るのではなく、『未来』を見つめる為に・・・



彼女は、彼と会話をする事が、楽しみの1つになった。

そして、彼も彼女と話す事が、楽しみの1つになった。



2人の人生には、これから沢山の辛い出来事が起きるかもしれない・・・

でも、その度この場所に来れば、そんな辛い出来事も、そして心に受けた傷も、癒してくれる様に感じられる・・・。

それはきっと、その静寂な池の畔ではなく、お互いの存在が『癒し』だと言う事に気付くのは、まだまだ先の未来の事なのかもしれない。



これから訪れるべく、本当の幸せを掴む為に

2人はこれからも、幸せな未来に向かって、歩んでいくでしょう。。。




※画面の向こう側に居る、あなたのこれからの人生に、沢山の幸せが訪れますように